ペパ研

ペパボ研究所へジョインしました

ペパ研

こんにちは、研究員の酒井です。この度、5月よりGMOペパボのペパボ研究所でお世話になることになりました。修士まで情報系の学生として学び、これまで社会人として情報通信のインフラ企業で勤務した経験があります。まずはなぜ研究員としてペパボに来ることになったかをお話ししたいと思います。

研究活動への思い

修士の時、良い先生や仲間に恵まれたおかげで研究活動を精力的に行うことができ、論文発表を通してある程度の実績を残すことができました。当時はそのまま博士課程へ進むか悩みましたが、ストレートで博士過程へ進むことに漠然とした不安があり企業で働くことにしました。会社に入ってからも研究活動を通して社会へ貢献したい思いを持っていました。

ある日、とあるサイトを発見しました。社会人博士として大学院に通い、会社で働きながら学位を取得した方々のサイトです。これらを見て社会人博士という選択肢があることを知りました。その後、色々調べると社会人博士として学位をとり活躍している方が世の中にはけっこういることがわかりました。博士課程へ進学することでお金や時間がかなりかかることが想定されましたが、後で後悔しないよう自分も社会人博士としてやってみたいという思いが強くなり挑戦してみることにしました。

その結果、現在は社会人博士として大学院に通っており、博士号の取得に向けて日々研究に励んでいます。

ペパボ研究所との出会い

ペパボ研究所は@monochromeganeと大学院の研究室が同じだったことから知りました。ペパボはエンジニアの方々の技術スキルが高いことやエンジニアの評価制度があり、自身の技術スキルを高めながら会社に貢献できるのではないかと考え、興味をもちました。

ペパボ研究所の望ましい要件には以下の記述があります。

当社で就業しつつ、理工系を始めとする、なんらかの学術分野における修士号以上の学位取得を目指すこと

働きながら学位取得を目指すことを後押ししてくれる企業はなかなかないということ、自身と同じ境遇の方が多数いるということでペパ研にとても興味を持ちました。 あと、ペパ研の中の活動もペパボ研究所の新しい習慣や他の記事でオープンに公開されているので内部でどのような活動をしているのかがわかりやすかったことがあります。

ペパボ研究所となめらかなシステム

ペパボ研究所では「なめらかなシステム」というコンセプトを提唱しています。 「なめらかなシステム」とは以下のような定義です。

  1. 利用者と情報システムとが継続的な関係を取り持つ過程において、利用者それぞれに固有のコンテキストを見出したり、新たなコンテキストを創出したりできること
  2. 要件1.を、利用者による明示的な操作を課すことなく実現できること
  3. 要件1.および2.によって得られたコンテキストに基づき、情報システムが利用者に対して最適なサービスを自動的に提供できること

これは自分なりに解釈するとシステムがコンテキストを自律的に学習し、利用者に応じた最適なサービスを自動的に提供できること、と理解しています。 今後はこのなめらかなシステムの実現を見据えた研究に取り組むことで貢献をしていきたいと考えています。

これから取り組んでいくこと

自身の専門分野はテキストマイニング、自然言語処理です。 近年、自然言語処理の分野ではTransformerのAttentionを活用したBERTやOpen AIが開発した「GPT-3」などのブレークスルーが起きています。

ペパボでのサービスでどのような研究要素があるのか、現在は研究計画を策定中ですが、自身がこれまで取り組んできたテキストマイニングの要素技術をうまく研究として取り入れられればと考えています。

今後は@monochromeganeがやっているSynapseともうまく親和性を高めて取り組むことでコンテキストに応じた最適なサービスを提供し、ペパ研が目指す「なめらかなシステム」の実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。

抱負

まだまだ研究員としては一歩目を踏み出したところですが、これからは「テキストマイニングの要素技術」、「大学院での研究活動」、「ペパボのサービスの課題解決」、これら3つをうまく組み合わせ、課題解決を行えるような研究活動を推進していきたいと考えています。

今後研究活動の成果やサービスへの導入事例をペパ研ブログで紹介できればと思います。これからどうぞよろしくお願いいたします!


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