機械学習

AIを前提とした体験の実現に向けての勉強会を開催しました

機械学習

ペパボ研究所 研究員/プリンシパルエンジニアの三宅(@monochromegane)です。 2024年3月27日に、AIを前提とした体験の実現に向けての社内勉強会を開催しました。 発表資料と共に内容を紹介します。

背景

ペパボではAIを前提とした新しい体験の実現に向けて、全社的な取り組みが加速しています1。 この動きに伴い、ペパボ研究所はAIを前提とした体験、すなわちAI体験について、職種を超えた共通理解を醸成することの重要性を認識しています。 そのため、社内外の実践例や最新の動向を調査し、整理分類を通して、「AI体験」の理解を深めるための資料を作成しました。 さらに、この資料を活用して社内勉強会を開催しました。

なお、本資料では、任意のタスクを解くための振る舞いをデータから記述するような、機械学習ベースの方式全般をAIと定義しています。

発表概要

資料ではまず、2つの主要な概念である「AI Transformation」と「AI eXperience」を整理しています。 AI体験を提供するためには、AI活用による組織やシステムの変革を伴うAI Transformationが不可欠であることを述べています。 次に、AI体験の分類と実践例について紹介しています。 ここでは、ペパボのEC事業の主たる形態であるTwo-sided marketを例に、「商品を通したAI体験」と「システムを通したAI体験」に分類しています。 特に、DXにおけるデジタイゼーションとデジタルトランスフォーメーションの違いを示しながら、AIによる組織(運用)やシステムの変容を伴うインパクトの大きな体験の重要性を確認します。 さらに、システムを通したAI体験において着目すべき点の感覚を養うため、システムのあり方の変化と具体的な実践例を示しています。 最後に、AI体験の実現に向けて、その効果とAIプロジェクト推進における注意事項をまとめています。

発表資料

勉強会を終えて

勉強会には多くの方が参加してくれました。 参加者の皆さんからの積極的な質問や意見交換があり、非常に有意義な時間となりました。 質疑応答の時間では、AIだけでなく導入に向けた評価指標の設計についても熱心に議論されました。 本勉強会が、AI体験の実現に向けた共通認識の醸成と、取り組みの加速に寄与すれば嬉しいです。


ペパボ研究所では、AI体験の実現に向けて「なめらかなシステム」というビジョンで研究開発に取り組んでいます。 以下の資料に興味を持たれた方は、ぜひ声をかけてください。



【PR】パートナー積極採用中!

ペパボ研究所では、新しいパートナーを求めています。詳細については、当研究所のトップページをご覧ください。