ペパ研

ペパボ研究所における研究開発の必要性と方向性

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ペパボ研究所の主席研究員に就任した、松本(@matsumotory)です。インターネットではまつもとりーと呼ばれていたりもします。

ペパボに入社する前から、ペパボの技術活動やアウトプットを推奨する文化を外から見ていて、「ペパボは研究所を作るべきだ!」と思っていたのですが、入社後も、ペパボのインターネット基盤技術研究・開発の活動 hatebu、というスライドにあるように率先して研究開発活動を行い、ついに会社として正式にペパボ研究所が創立できたことがまずとても感慨深いです。

ペパボ研究所において、僕が専門とする研究分野はインターネットと運用技術です。研究所創設にあたってのミッションやビジョンについては、ペパボ研究所所長に就任した栗林の、ペパボの研究所の創設について、というエントリで述べられているので、このエントリでは僕の専門分野についてより踏み込んで、ペパボ研究所でどのように取り組んでいくか、なぜそれが必要なのか、どのような研究所にしていきたいか、について紹介します。

なぜこの分野で研究開発が必要か

ペパボやその他のWebサービスに関わる企業は、様々なWebサービスをお客様に提供しています。その仕組みを実現するための技術は今もなおとてつもないスピードで高度化し続けています。それだけではなく、Webサービスの進化やスマートフォンの普及によって、Webサービスの利用者も爆発的に増加し、サービスの進化に加えて利用者の増加も無視できなくなっています。

Webサービスを提供し続けるためには、サービスを実現しているシステムの運用・保守・改善が必要になります。その領域についても、技術の進化は速いものの、どうしてもサービス利用者の爆発的増加を考慮した場合に、運用・保守・改善のための技術の進化は相対的には遅い状態にあると考えています。その結果、事業として何か新しいことをしたくても、運用業務に手が取られてなかなか新しいことが出来ない、あるいは、運用業務を一時的に優先度を下げることで短期的に新プロジェクトを達成するものの、既存のサービス品質がないがしろになってしまうことが多いように感じています。

さらにより根本的な問題として、運用業務を限られた人員で効率化するあまりに、エンジニアにおいても、一部の考えて指示を出す人と指示をもとに手を動かすだけの人という極端な作業分担が生じていることは無視できないでしょう。それによって、効率化を求めるあまりに両者のスキルにおける格差が大きく広がり、中長期で見た時に少数派の考えて指示を出す人のみが成長し、大多数の指示をもとに手を動かすだけの人の成長機会が失われてしまいます。また、新プロジェクトにアサインされてより成長機会が得られるのはその考えて指示を出す人に偏ってしまい、その格差は広がっていきます。さらに、人工知能のアプローチによって人が得意としてきた作業の機械化・自動化が進んでいく中で、このような役割分担を続けていると、いつかは考えて指示を出す人に求められる要求は増し、二極化はとどまることなく加速していくでしょう。

僕はこのように、業務の効率化と技術の進歩に伴って、取り組み方によっては一部のエンジニアしか成長することができない状況が来るのではないか、それは、エンジニアの技術力を売りにしている会社にとっては致命的な問題になりうるのではないか、という問題意識を持ち始めました。

その中で、この問題に先手をうって解決するためには、

  • 一見人の手が必要そうな運用を機械にやってもらってタスクの量そのものを減らす
  • エンジニアの手が必要となる作業をより高度な領域に引き上げる
  • エンジニアが高度な領域に皆で取り組み、試行錯誤する時間を十分に与えるられるようにする
  • 技術力向上による成功体験を増やし、試行錯誤や寄り道を是とするエンジニア教育の技術文化を作っていく

というアプローチを考えました。その中で、一見人の手が必要そうな運用を機械にやってもらってタスクの量そのものを減らす、という課題について、僕の専門分野であるインターネットと運用技術の研究開発課題として取り組んでいく必要があると判断したわけです。

ペパボ研究所における僕が担当する領域の直近の課題は、ペパボの研究所の創設について、というエントリにおける「なめらかなシステム」というコンセプトの下に、エンジニアがより高度な問題を解決するための機会と時間を与えるためにシステムの安定化技術を底上げすることです。それが結果的に、社内のエンジニアのスキル向上にも繋がると考えています。また、この研究は現在のインターネット基盤をよりなめらかにし、人間にしかできないと考えられていた運用技術領域への大きな貢献となりうるため、会社としてもペパボ研究所としてオープンに研究開発していくことがベストだと判断しました。このような背景と問題意識から、ペパボ研究所では、まずはインターネットと運用技術の研究開発を重要視して取り組んでいきます。

僕自身は今まで所属していた技術基盤チームからの異動となるわけですが、ペパボ研究所では事業を差別化できる技術を作り出し、それを技術基盤チームのメンバーが高度に応用して、共に事業に落とし込んでいくような役割分担でやっていきます。これまで、そのような活動を僕自身、両方の役割を演じていたわけですが、僕が最も信頼している技術基盤チームに応用化は託して、僕は新しい基盤技術を作り上げる事に専念していきます。新しい技術を作り上げた人が、必ずしもその技術を最も応用できるわけではありません。それを任すことができるのも、技術基盤チームという大きな存在があるからです。

研究開発のスタイル

我々の研究開発の取り組み方は、結論から述べると、アイデアを実装し、評価した上でその実装がしっかりと事業に適用して運用できるレベルまで作り上げることを目標としています。そのため、論文に至るまでのアイデアや実装の過程や、実際に現場で運用した結果、想定していなかったような問題が発生しそれを解決するための取り組み等は、全てオープンに公開していく予定です。その研究スタイルについては、僕が以前自分のブログでまとめた、研究者と技術者の狭間で感じた事 - 情熱が自分を変える hatebu、というエントリが参考になるでしょう。

アイデアを実装して評価する所までのクオリティと、実際に運用の現場で使って実践耐えうるクオリティというのは多くの場合差があります。OSSとして公開した段階でもある程度は動くが、多くの事例に揉まれる中でソフトウェアのクオリティがますます向上していくことをイメージしていただけると良いかと思います。

「アイデアだけでもだめ、実装だけでもだめ、周りを巻き込みそれをきちんと実践できる所まで作り上げないといけない」

という信条で取り組んでいきます。

論文の執筆や学術研究会への参加も積極的に行っていきます。僕は、2016年4月から情報処理学会のインターネットと運用技術研究会(IOT研究会)の運営委員に就任しましたので、会社としても積極的に学術研究イベントに参加して、情報共有を行っていく予定です。参考までに、技術者や研究者が協力しながら論文を書いていくことに関する考え方は、技術者が研究者のように論文を書くメリットはあるか hatebu、というエントリを一読頂くと良いかと思います。

研究開発を進める中で、ある一定の成果を都度細かく実績としてまとめること、そこから次の実績までどういう改善がなされたのかを理解し、新たな実績として小さく切り出していくことを意識的に行っています。それによって、社外アウトプットや事業への適用も継続的に行いやすくなり、社内での研究開発に対する理解がちゃんとある状態を維持できます。学術研究会で継続的に論文執筆や発表を行う際にも、実績とその進捗を具体的に主張しやすくなるでしょう。我々はそのような研究のスタイルを目指しています。

研究分野については特にこれといって限定するつもりはなく、ペパボの事業をさらに差別化することができる技術領域で、自らとある専門分野を武器に研究開発していき事業に貢献することができる、あるいは、一見関係がなさそうに思えても強引にでも事業に結びつけることができる実行力を持つ研究開発のエンジニア・研究者が集まる技術集団でありたいと思っています。ペパボ研究所に属する技術者・研究者達は、異なる専門領域を持ちつつも互いに協力しあい、既存の技術や常識にとらわれずに、自らのアプローチを重ねあわせることで新たな価値を作り上げ、新たな技術世界を切り開いていける、そのような人達の集まりでありたいと願っています。

社外と社内の研究開発力を足し合わせる

さて、ペパボ研究所においては、上記に述べたような研究開発のスタイルで研究を行っていくわけですが、その中でも特に重要視していることはアウトプットすることです。アウトプットすることや社内で開発したソフトウェアをOSS化することのメリットは、自分も含めて最近随分と語られるようになってきています。僕自身も以前から、Webオペレーションエンジニアのアウトプットと開発力 hatebuや、技術的アウトプットが必要な時代に求められる心構えと社外発表の頻度を増やす事の副次的効果 hatebu、というエントリにおいてもアウトプットについて言及してきました。

まずは短期的なメリットを箇条書きでまとめると、

  • 自分の技術が整理され、振り返りも容易になる
  • フィードバックが得られる
  • 自社だけでなく自分自身のアピールになる
  • 大きなビジョンに向けて取り組んでいることを実績として細かく整理する癖がつく
  • 自分の技術とその他社外のエンジニアと技術を足しあわせての技術検討(開発)が可能になる

だと考えています。

今回は企業としてのメリットということで、楽しい、知ってもらえて嬉しい、褒められた時に承認されて嬉しい、世に無いものを探求する知的好奇心等はあえて外しました。もちろん、これらも魅力としてはありますし、人間であるからにはモチベーションや情熱を維持するために非常に重要な要素ではありますので、最後に言及します。

次に、短期的なメリットを継続的に得ることによって、さらに中長期的に得られるメリットを考えると、

  • 社外のコミュニティの影響により自分自身の技術力向上や、業界での自身の立ち位置の明確化に繋がる
  • 会社のプレゼンス向上や採用に繋がりエンジニア・研究者が集まる
  • 社外も含めたコミュニティの技術力全体の底上げ
  • 自社の開発物への貢献が社外からも継続的に得られることによりサービス品質が向上する

などが考えられるでしょう。

ペパボとして研究所を立ち上げてまで取り組む際に重要視したいのが、短期的には、自分の技術とその他社外のエンジニアと技術を足しあわせての技術検討(開発)が可能になることであり、中長期的には、自社の開発物への貢献が社外からも継続的に得られることによりサービス品質が向上することです。これは、通常社内の中で開発しているだけでは得られないメリットであり、企業として技術を公開することによって、自社の技術を他の会社が利用できるなること以上に、そこから得られるフィードバックやバグ修正、機能追加や事例紹介、さらには思いもよらなかったような高度な応用例など、社内外の技術力の足しあわせによって得られるメリットが大きいと考えているためです。

公開した技術が優れており、社外のエンジニアが使いたくなるような、コミュニティが刺激をうけるような、所謂業界の特定領域におけるスタンダードな選択肢になりうる技術でないとあまり意味がありません。ペパボ研究所では、複数の特徴の違うサービスを幅広く運営している知見を活かして、業界のスタンダードとなりうる技術の研究開発を目指して取り組んでいきます。

社会活動と事業の差別化の両立

社外と社内の研究開発力を足し合わせが当たり前に行われた結果、社外で公開されているソフトウェアが高度化し、ソフトウェアの組み合わせによって、今まで以上に簡単に高度なシステムが組めるようになるでしょう。これは技術社会全体としては素晴らしいことなのですが、技術進化のはやいWebサービス事業者においては結果的に非常に強く競争原理が働くため、このような組み合わせばかりでサービスを作っていては、自社のサービスのメリットをなかなか打ち出せない状況に陥ることにもなりかねないでしょう。

社内と社外の技術力の重ね合わせによって生まれたソフトウェアを使う側ばかりにいては、他社と事業を差別化するための技術を身に付けにくくなります。その世界で生き抜くためにも、自らアイデアを出して実装し、アウトプットしながら作り上げた物を公開していく、作る側に身をおかないといけない状況になるだろうと予想しています。そのための手段として、効率化がある程度犠牲になるとはいえ、自分達で一から研究開発を行い、作り上げた技術を社内でフィードバックしつつ社外へもアウトプットすることによって、個人や他のエンジニアの技術的成長のためにも、会社の事業を差別化するための技術にも、ひいては、社会全体の技術レベルの底上げにも役に立つと考えています。そういう意味では、エンジニアが成長できるような体制をとる、あるいは、行き過ぎた効率化にブレーキをかけ、エンジニアの教育や試行錯誤する時間を与えることにとにかくコストをかけることは、これからの技術的戦略に非常に重要になっていくはずです。

このように、社会活動と事業の差別化を両立すべく、我々はペパボ研究所を創設し、公開された技術の高度化とその進化のサイクルの中でも、事業を差別化するための技術を身に付けるべく取り組んでいきます。

ペパボ研究所の生い立ち

研究開発活動をWebサービスに関わる企業として正式に取り組んでいくためには、研究開発の必要性や企業におけるメリットをきちんと社内で共有して、説得しなければいけません。そこが、最も大きな問題だと捉えている企業も多いでしょう。しかし、ペパボにおいては、所長の栗林や僕の話す研究開発の方向性や取り組み、さらにはエンジニアの教育や事業を差別化するための技術をいかに身につけるかについての問題意識に対して、そもそも全面的に肯定的でした。むしろ、そういうキャリアプランをとっていきたいエンジニアも既に多数存在し、僕が言うまでもなく上記で述べたような研究開発の必要性を既に理解されている人たち、あるいは、日々の問題意識の中でエンジニアとして成長していきたい、という思いの中で当たり前のように理解できる人たちばかりでした。そういう意味でも、ペパボでは日々真剣に事業を差別化することを考えており、その中でエンジニアとしても成長していきたい人たちが集まっています。このような環境は非常に貴重であり、このように周りの人たちに恵まれていたからこそ、ペパボ研究所を立ち上げることができたといっても過言ではありません。

ペパボ研究所は、これまで取り組んできた技術文化である「エンジニアがいるだけで成長できる環境」、そこに賛同して集まった優れたエンジニア達によって研磨され必然的に生まれた、ペパボのエンジニアリングの文化の結晶でもあるのです。

既に、高いレベルでそういった活動が組織としてできている会社も幾つか見かけますが、我々もペパボ研究所という枠組みを作ることによって、より具体的に大きなビジョンとコンセプトをもって専念できるような環境を用意しました。ペパボ研究所が、社内外に、Webサービスに関わる企業における研究開発の取り組みに大きな影響を与えることができ、そこから社会全体の技術力を底上げできるような活動ができるようにしていきたいです。

まとめ

このように、ペパボ研究所はペパボの技術文化の中で必然的に生まれた新たなペパボの技術の形であり、そこに僕が学術研究のアプローチから最後の一歩を踏み出す後押しをした形で生まれた組織です。ペパボの技術文化やペパボ研究所が、今後さらに、ペパボがエンジニアを育てる会社となり得るように、研究開発の活動を強めていく次第です。

ペパボ研究所はまだ所長の栗林と僕だけで構成されているチームです。僕がIPSJ-ONEという若手トップ研究者が集うイベントの登壇に向けた議論の中で生まれた、Webサービス事業に取り組んでいるペパボの技術が目指すコンセプトである「なめらかなシステム」を実現する hatebuにあたり、「なめらかなシステム hatebu」を様々な領域に適用していくためには、まだまだ我々ではあらゆる面で足りておらず、さらに多くの学術的知見と高度なエンジニアリングスキルが必要となります。一度社会人になって、現場の技術を学ぶ中で新たな問題意識が生じ、もう一度学術研究のアプローチで深く研究開発していきたいと考えるエンジニアの皆様が、現場から遠く離れることなく研究開発できる組織としても作り上げていきたいと思っています。

Webサービス企業として研究開発チームを持つ意義、エンジニア教育やアウトプットのメリットについて重点的に紹介しましたが、もちろん、アウトプットすることが楽しい、知ってもらえて嬉しい、褒められた時に承認されて嬉しい、自分が作りたいから作る、世に無いものを探求する知的好奇心、などそういった観点からのモチベーション維持や情熱を灯し続けるためのチーム作りを大切にしています。そのような気持ちや情熱から優れたソフトウェアが生まれる事は、歴史的にも僕の経験的にももはや無視することはできない大切なペパボ研究所の柱だと考えています。

技術者と研究者の狭間で得たたったひとつの教訓 2016 hatebu、というスライドでも紹介したとおり、他者を信頼し仕事を任せ、やり方には裁量を持たして寄り道を推奨し、寛容になれるようなチームビルディングに、僕を中心に取り組んでいます。特にアウトプットすることやOSSを開発することが仕事以前に大好きで、熱い情熱をお持ちな方であればあるほど、エンジニアとしても研究者としても、ペパボ研究所は次のステップとして技術力・研究力を継続的、かつ、情熱を絶やすことなく研磨する場としても最適な環境だと考えております。研究者と技術者の狭間で感じた事 - 情熱が自分を変える hatebu、というエントリの中で、以下のように研究・開発の振り返りをしました。

これからについては、とにかく最初の一歩を踏み出すべく、新しい事や本当にやりたいと思える事はやってみて、失敗しそうならまた一からやり直します。その時に、失敗した分を取り戻す努力をすれば良いんだという姿勢を忘れないようにしたいです。自分が情熱を感じられる事は人生で恐らく数える程しかないと思うので、情熱を感じていながらも、色々なしがらみでそれを押し殺すときっと後で後悔する気がします。

また、周りを気にせずとにかくこれまで通り平凡な事をコツコツと積み重ねていこうと思います。誰もやった事のない画期的な事をいきなりやる事と比べるとずいぶんと楽な事だと思います。僕自身、昔からコツコツとやることは非常に苦手で続かないタイプだったのですが、情熱が灯っていれば、なぜか継続的にやれるものです。それに、時間がたつと、意外とそれらが同程度の評価を得ている場合もありますよね。

結局、最初の一歩を踏み出す勇気、平凡な事を継続する事、それらを後押ししたのは情熱であり、情熱が自分を変えたのだと思います。オープンに研究・開発をする事で優秀な人達と出会い、彼らの持つ情熱が集まる事によって、さらに大きな情熱の炎へと燃え上がりました。

そして、これらを踏まえて振り返った時に、自分が研究・開発を継続的に行う事ができたもう一つの大きな要因として「人の言葉」があります。誰かの一言が人を大きく突き動かし、くすぶった情熱に火をつけ、その人の方向性を変えうるんだということです。人の言葉にはそういう力があります。今後は自分の言葉や文章によって、誰かを大きく突き動かす事だってあるという事を忘れずに、オープンに技術を学び、引き続きブログを書いていこうと思っています。再度、身をひきしめて書く最初のブログエントリが今書いているこのエントリです。

どのように取り組んでいくかですが、よっぽどの事がない限りは、何事も自分が良いと思うやり方を信じて取り組んでいけば良いと思います。人には人のスタイルがあります。その人の人生は一度きりです。ほんの少し、自分が信頼している人の意見には耳を傾ける事を忘れないようにすれば、後は自分を信じてやっていけば良いのだと思います。情熱を消さないように。

この気持ちを決して忘れることなく、そして、この気持ちを大切にする、そのような研究所でありたいです。

是非とも、自分自身の技術力を更に高めつつも、ペパボ研究所のミッションである、

研究開発により「事業を差別化できる技術」を生み出す

そしてビジョンである、

コンピュータやインターネットに関する技術が発展したいまもなお、我々が日常的に触れるシステムは、様々な障壁に満ち溢れています。我々は、そのような障壁の取り除かれた未来のシステム、すなわち「なめらかなシステム」を目指しています。

ここで「なめらかなシステム」とは以下の要件を満たすものをいいます。

  1. システムにとってのユーザや、システムを構成するサーバ等の要素が、どのようなカテゴリに属するか、いかなる特徴を持つかを、精緻に認識する
  2. その際、ユーザやシステム管理者といった人間に労苦を強いるような明示的な操作を課さない
  3. 1.および2.で得たより精緻なカテゴリや個別の特徴、あるいはそれらの間の関係性に基づき、その時々の状況に応じて最適なサービスを提供する

当社の事業領域であるWebサービスにおいて、上述の要件を満たす「なめらかなシステム」を実現することで、さらに快適かつ個々のユーザに即した体験を提供できるでしょうし、提供者である我々の生産性も向上するでしょう。

に賛同頂ける技術者・研究者を強く求めておりますので、是非そのような研究開発を共に行い、あわよくば技術によって世界を変えたいといった強い気持ちをお持ちの方は、所長の栗林(@kentaro)や松本(@matsumotory)、または、オープンポジション エキスパート・スペシャリストポジションまでご連絡下さい。このブログエントリが、研究開発への世界へ一歩踏み出す勇気を与えることになれば幸いです。


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